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よっつのあそび




1、ひとりでかくれんぼ

もーいいかーい

まーだだよー

もーいいかーい

もーいいーよー

おにはだれ?
かくれているのはだれ?

おにはいない
かくれているひとはわたしひとりだけ

いつもひとりでかくれんぼ
ひとりぼっちのかくれんぼ

さがしてくれるひともいなければみつけてくれるひともいない

きょうもひとりでかくれんぼ
ひとりぼっちのかくれんぼ


「あれ?こんなところでなにしてるの?」



いないはずのおににみつかった




2、ふたりであやとり

「んっとね、これをこうして…あれ?またしっぱいしちゃった」

あやとり
赤いわっかのひもを手の中でいろんなかたちにするあそび

「んーやっぱりさいしょぼくがやるからはちやくんがとって。ぼくさいしょにとるのあんまりとくいじゃないから」

こくんと私は小さくうなずいた
このあやとりがふたりでできるあそびとは知らなかった

「あー、またぐちゃぐちゃだ、おかしいなぁー」


ふわくんはあやとりがへたっぴだ


「ここはこうするのだぁ」



あやとりがしかくになった




3、さんにんでなわとび

「いーち」
「にー」
「さ−、んっ、あ!」

「鉢屋ひっかかったのだー」
「だいじょうぶ?」
「平気だ、次は久々知だな」


数を数えたり歌を歌ったりなわ一本でたくさんの遊び方があるなわとび。

私は歌を歌いながらのなわとびは得意なのだが数を数えるのは体力がないのであまり得意ではない。
それは久々知も同じで時間が経つごとにへろへろになってくる。
だから最後の方はいつも不破だけが元気にぴょんぴょんぴょん跳んで私たちに歌を歌いながら誘う。

「おっ、じょぉっさんー、お、入んなっさぁーい♪」

しかし私も久々知もくたくたで回してるのだけでせいいっぱいだ。


「はぁーいっ♪」


回ってるなわの中に不破と狼と一人の少年が入った。



ひっかかった。




4、よにんでてつなぎおに

てつなぎおに
てつなぎおにというのは名前の通り手を繋いでいる鬼役から逃げる遊びだ。
鬼に捕まるとその鬼と手を繋ぎ他の人を追いかける。


「三郎ォーー!!待てっつーの!!!」

「待てと言われて待つ馬鹿がどこにいるんだばーか、ばーかざーえーもーん」

「っんだとぉ…!!?雷蔵!兵助!!もっと速く!!!」

「そんなこと言ったって…」

「木々を自分の進みたい方に何も考えず進むのと、手を繋ぎながらそれに合わせるのはどっちが大変だと思う?」

「うっ…」

「はははーほらほらぁ早く捕まえてごらんなさぁ〜い♪私は遠くへ逃げてしまうよ〜」

「「「即捕まえてやるそして殴る」」」



こうやってふざけながら遊びができるようになったのはいつからだろうか


最初は知らない遊びばかりでただただ雷蔵を困らせるまいと必死に遊んでいた記憶がある
そんな雷蔵はいつも笑いながら私と遊んでくれた

しかし兵助やハチが仲間に加わるころには本当に楽しく、時間も授業の疲れも忘れて遊んだ
いくら遊んでも楽しくて楽しく遊びたりなかった


いつまでこんな風に遊んでいられるかな


最近少しだけ考える

時間は無限ではなくやはりいつか終わりは来てしまう
その時が来たら私は―



「つっかまえたァァ!!!」

「うわっ!?」

「やっと捕まえた!」

「変なとこばっかり走るから捕まえずらかった」

「…はは、捕まってしまった」


―泣いてしまうかもな


「じゃあ次の鬼は三郎な!」

「そうだね」

「じゃあ次は豆腐を賭けて勝負…」

「いやいや賭けねぇよ?負けたらお前の豆腐ないからね?」

「負けないのだ」

「あ、際ですか…」

「よし!じゃあ好きなおかず賭けての勝負にしよう」

「てつなぎおにで賭け事って初めて聞いたよ…」

「チャイムまでに逃げきれたやつがみんなの賭けたおかずを貰う。チャイムまでに私が全員を捕まえたら私がみんなの賭けたおかずを貰う。いいな?」

「了解ー!」

「豆腐は誰にも渡さない」

「全力勝負だな!!」


「では…、始め!!」



そんな時がいつかは来て泣いてしまうかもしれないけど
今は笑っていよう


だって何にも変えられないくらい今が幸せだから




「ちょ、ちょっと!俺のこと忘れてない!?まだ捕まってないんだけど!?」



「「「「あ」」」」


…もちろん、忘れてなんかない

…多分な!




5、よんじゅうよにんでかくれんぼ

かくれんぼ
懐かしい遊び
私がずっとひとりでしていた遊び

今はその頃に比べすごく賑やかになった



「鉢屋どこだぁー!?」

「せんぱーい、どこですかー?」

「ギンギーン!」

「いけいけどんどーん!!」

「三郎ー!!」



「…学年全員のかくれんぼって…本当学園長の思いつきは思いつきだな。43人対1人って辛いだろ…」


残りは私ひとりらしい
ひとり
あの時ひとりで隠れてた時とは心境が全然違う
哀しみも寂しさも疎外感も何もないあるのは一つだけ

自然と頬が緩む


―あぁ、すごく





(三郎みっけ!)

(あ、)

(いたー!)

(三郎最後なのだ)

(ふふ、隠れる場所が一年のころと変わってないね)




―楽しい―



END



―――――――――

勘ちゃん登場前に考えてた話だったんで4つまでのはずだったんですが勘ちゃんもいて五年だ!ってなって5つの話にしました。勘ちゃんそんな出てきてないけど…
ちょっとしつこかったなって反省してます


お粗末!

ネコとお喋り(竹鉢)


にゃー



ん?


長屋の廊下を歩いているとネコがいた。
迷い混んできたんだろうか?
ネコはにゃーにゃーと鳴きながらこちらに寄ってきた。


うわっ、きったないなぁ…お前どこ歩いてきたんだよ…んでどこから来たんだよ
きたないなー


元の色は白であろうネコは土などの汚れで茶色が混じってかなり汚い。汚い。
そんな汚れている身体でお構いないなしに私のいる長屋の廊下まで上がってきた。


おいネコ!上がるな!誰が掃除するんだ!!お前がやるのか!
おい、足に擦りつくな!おい!


いくら言っても足に擦りつくことを辞めないネコに諦め、ネコを抱えて縁側に座った。制服が汚れるのは日常茶飯事にあることだ、もうネコが汚いことは気にしない。


お前どっから来たんだよ、家はあるのか?家族はいるのか?



にゃあー


いないのか。寂しいか?


にゃあ


うん、そうか。じゃあここに毎日にいるといい。絶対お人よしの人情深い奴がきてお前のこと可愛がってくれるよ


にゃあ


そうさ、よかったなー。そいつはなーウザいくらいかいがいしく世話やいて、ウザいくらい可愛がってくれる。お前可愛いしな。とりあえず綺麗にしてもらえ


顎の下を摩ってやるとゴロゴロと喉を鳴らしながらネコは私の膝の上でご機嫌に鳴いた。


あー、私にもウザいくらい付き纏ってくるんだ。ご飯をちゃんと食べろとか宿題教えてくれとか一緒に町行かないかとか寒いから一緒に寝ようとか。ご飯なんかあいつが食べ過ぎなだけなんだよ私は普通、でもホントに美味しそうに食べるから見てて気持ちいいな。宿題なんかあいつ全然わかんないんだぞ?だから天才の私のところに来るんだ、雷蔵とも勉強してるのにあいつがアホ過ぎるからつきっきりになってしまうし、い組のとこ行けって言ったら私がいいなんてわがままも言うんだ。まぁ、教えた後に言われる礼と甘い大福は嫌いじゃないけどな。一緒に町に行ったら必ず饅頭やら団子やらおしるこやら大福やらがおまけでいっこくれるんだ、いいだろ。だが町に行くと視線が強い気がする。いや絶対気のせいではない。女の視線が特に。男もちらほらいる。やっぱりカッコイイんだろうな、私じゃなくて恋人でもつくって行けばいいのにな。あ、そしたら私の饅頭やら団子やらおしるこやら大福やらがおまけしてもらえない…それは嫌だ……うん、これからも私を誘えばいいと思う。…たまには私が誘えばいいのか…?おしるこ食べに行こう、饅頭が食べたい、団子食べてないなぁ
、大福…大福…あー、大福食べたくなってきたぁー!よし、いっしょにねだりに行くか!…あ…ネコって大福食べられるのか?どうかな?聞いてみるか、食べたいもんな。ん、よしよしお前やっぱ可愛いな。綺麗にしたらもっと可愛い。綺麗にしたらいっしょに寝るか。あいつんとこいくか?寒い日はいっつも誘ってくるから三人で寝るか。寒いからとか言って私が部屋に行ってやるんだけどあいつ全然冷たくないんだ、むしろ私の方が冷たい。それはそうだ、私は寒がりだし、体温が人より低い、温かいわけがないんだ。なのに寝ぼけて後ろから抱き着いてくるんだ。本当は邪魔で邪魔でしょうがないんだけど温かくて心地好いから寝ちゃうんだよなー。ま、人間湯たんぽって感じだ。そ、あったかい。ぽかぽかするぞー。でも頻繁にぎゅーってやられるのが苦しいかな。寝ぼけてるとは言え加減をして欲しい。別に嫌ってわけじゃないけど。大丈夫、お前にもやってくれるよ、生物になら特に優しいからな。さすが生物委員会って感じ。
よし、そろそろ行くか、生物委員会委員長代理くんのとこに!お前が汚したここも掃除してもらわなくちゃな。


よしよしとネコの頭を撫でながら立ち上がり、あいつの元に向かう。

会ったらネコを洗って掃除をさせて大福が食べたいなぁと言ってみよう。


そしたらあいつは笑顔で言うんだ。






「一緒に町に行こう!」








夜は寒いから一緒に寝よう、だろ?






END



――――――――――


長い

竹→鉢じゃなくて竹→←鉢(三郎無自覚)
一般では竹谷が無自覚ですが私は一般とは違うものを書くのが好きらしい^p^仙鉢にしかり
いいではないか!頭の中ではちゃんと一般的ですが書いてみると逸れてる^^


この現場を竹谷に見られてたら「なにあの可愛い生き物飼いたい!!!」ってなって
雷蔵に見られてたら「ウザ可愛いな三郎ウザいなハチの野郎^J^」ってなって
い組に見られてたら「兵助!三郎がネコとお喋りしてるよ!凄いね!可愛いね!!」「あ?俺はいつもお豆腐とお喋りしてるのだぁ」「凄いな!可愛いな!!」「勘ちゃん俺もお豆腐とお喋り」「今度俺も三郎と町に行こー!」「お豆腐とお喋り…」ってなる^^^^
やべ、い組楽しい

仲良しい組も好きですが勘ちゃんが兵助ガン無視でもいいと思う三郎が好き過ぎて^^やべ超楽しい



無駄に長い


お粗末!

さよならが言えなくて(竹鉢)

※現パロ




『おはよう、今日は寒いな!足元凍ってるかもしれねぇから気をつけろよ!!』

一日

『どうした?風邪でもひいたか?寒かったからな。お見舞い行きたい』

三日

『三郎…会いたい』

一週間

『なぁ、なんで最近メールも電話もくれねぇの?なんかあった?』

二週間

『三郎は俺ともう連絡とる気ないの?…俺、なんかした?俺は、まだ三郎が』



パタン…



一ヶ月





はちに会うこともメールの返事さえもしないまま一ヶ月が過ぎた。


ごめん


出会った夏。つきあい始めた秋。共に肌を温めあった冬。桜並木を歩いた春。人ごみのなか手を引いてくれた夏祭り。つきあって一年、もう一度同じ季節を過ごした秋。些細な事で喧嘩したり、喜んだり、泣いたり、愛し合った、日常。



私ははちが好きだった。


好き『だった』。



今まで通りにはもう出来ない。
私ははちと恋人の関係を維持出来なくなった。


ごめん


はちが私を愛してくれてるのはわかってる。
でも私はそれにもう答えられない。


ごめん


なら、ちゃんと、別れなければいけない。
わかってる、わかってる…


ごめん




『三郎!』

でも

『三郎…』

私は

『三郎、』

私は

『三郎、好き』






「はちっ…」









臆病だから何も出来ないんだ。






ごめん



はち



ごめん




こんな奴ほっといて早く幸せになれ。
嫌いになっていいから。
憎んでもいいから。
でもやっぱり、



忘れて。


忘れて、忘れて、忘れて…お願いだから。






世界で一番愛した人。もう愛せなくなった人。自分を愛してくれてる人。
どうかあなたの世界から私の存在が消えますように。



好きだったよ、はち



ごめん


ごめん



ごめん






頬を伝う一筋の雫。
その意味は誰にも知られることなく静かにシーツに染みを作った。








END



―――――――――ー―――

当サイトでは珍しいシリアス。でも私はシリアス大好き。
三郎が竹谷に恋愛感情を抱けなくなってでも別れようって言えないお話。
どうしたらいいかわからなくてとりあえず連絡たったら戻れなくなった。

もっと人間的感情をどろどろ書きたかった全然である。

バレンタイン直後にこれ書く私はだいぶ空気が読めない´`


お粗末!

みんな楽しいならいいじゃない(五年)

※現パロ
※双忍双子設定





「12月25日ーー!!」


「と、言えば何の日ー?」















「八左の給料日ぃーーー!!!」

「ボーナスもあるよぉ」








「ちょちょちょ待て待て待て待て!!」

「なんだい給料&ボーナスでお金持ちの八左くんっ」

「お金持ちのはちくんっ」

「給料のことはともかくなんでボーナス出たことまで知ってんだ?!」

「あぁ思った。俺は知らなかったぞ」

「俺もー。だって八左ヱ門って花屋のバイトだろ?」

「ふぅ、雷蔵、おバカな八左くんと兵助くんと勘右衛門くんに説明してあげなさい!」

「はいっ、んっと、はちのバイト先で店長に貰えって言われたんだよ!」

「ああぁん雷蔵!そんな大雑把さんなとこもsuki」

「僕もだよ三郎!suki」

「お前らの相思相愛っぷりはいいからちゃんと説明してくれ!」

「ばか!八左のばか!私は八左だって大好きなのに…」

「うおぅぉぅ…な、なんだよ…急に…」

「いつもそうだ!八左は私が雷蔵ばっかり好きだと思って!!私が雷蔵好きなのは当たり前なんだ!私が雷蔵を好きなのは物理の法則で決まっているんだ!法則が崩れるということは世界が終了のお知らせなんだ!!それは困るだろ?!」

「あ、あぁ…」

「私は、八左…、八左のこと…大好きなのに…」

「…え…えぇ?!」

「……信じてくれないの?こんなにも好きなのに…!!…私が、男だから…?」

「し、信じる!俺も三郎が好きだ!!大好きだよ!!好きに男も女も関係ない!!!」

「八左…!!」

「三郎…幸せにする…」

「うわぁよかったね!!三郎、はち!!ね、兵助、勘右衛門?」

「あぁ、そうだな」

「お幸せに!」

「よぉし、じゃあお祝いだね!!」

「うん、お祝いだ!大好きな八左と一緒になれたから!」

「さ、三郎!!」

「じゃあ、兵助と勘右衛門はご飯作って!八左はケーキとチキンと飲み物とお菓子ね!!僕たちは八左が帰ってきた時に寒くないように部屋暖めとくね!!」

「おう!ありがとうな、頼んだぞ!行ってくる!!」


「「いってらっしゃあーい」」



バタンッ














「なぁ、勘ちゃん。はっちゃんさ」

「うん、兵ちゃん。そうだねその通りだよ」




「ケーキケーキケーキ!!」

「ご馳走ご馳走ご馳走!!!」





「…ここ勘ちゃん家なのにいいの?勝手にクリスマスパーティーなんて。しかも俺たちが料理作る感じだし」

「ははは、まぁ今日俺の家で集まる時点で予想はしてたよ。料理は三郎にも手伝ってもらえばそれなり豪華にできるし、材料あるから大丈夫。それに…」






「生クリーム生クリーム生クリーム!!!」

「チキンチキンチキーン!!!」





「双子たちがあんなに楽しそうなんだもん」

「そうだな」

「八左ヱ門はちょっと可哀想だけどね」

「あ?いいんじゃない?いつまでも鈍感だからな」

「うん、三郎かわいそーだったもん。さっきの八左ヱ門の8000倍は可哀想」

「俺だって三郎大好きなのに」

「そりゃあ俺だって大好きだよ。というか兵ちゃん、今日クリスマスなのに彼女はいいの?」

「あ?あぁ、こっちの予定の方が先に入ったから。つか、クリスマスって言っても只の平日だろ?しかもクリスマスに日本関係なくない?」

「…そうだね……兵ちゃん、料理作ろうか…」

「…?んー、何作る?」

「三郎に相談しようか」






「イっチっゴ!イっチっゴ!イっチっゴ!」

「にぃーくっ!にぃーくっ!お・に・くっ!」



「三郎ぉー」



「砂糖菓子っ!!なんだーっ?!」

「料理何作る?」

「うし!とりあえずロールキャベツと酢豚とスパゲッティ!!!」

「おーヤル気だな」

「早く作ろ!早く作ろ!」

「任せろ!雷蔵は部屋暖めといてね!!こっち来ちゃダメだぞ!」

「うん!!」




「楽しいね」

「ねー」




END




――――――――――

竹谷くんがいろいろごめんな文。あ?いつも?ですよねー
双子はクリスマスのご馳走目当てwwテンションww
でも三郎が竹谷を凄い好きなのに竹谷が微塵も気づいてくんない可哀相三郎
だからケーキの力を借りて冗談っぽく本音を言う三郎←

兵助は行事とかどうでもよさそう
というかこの話は兵助にクリスマスに日本関係なくないかを言わせたかった文である(笑)
勘ちゃんはみんな幸せなのが自分も幸せ
兵助、勘ちゃんは三郎にlike、三郎は竹谷にlove、そして竹谷は三郎にlikeからloveに
雷蔵は食べ物love食いしん坊さんめっ☆←


五年とか言っといて密かに竹鉢ww


つかクリスマスとかね、今1月中旬…(^p^)しーっ


細かいことは気にするな!


お粗末!

わたしの宝物(三郎)

※過去捏造




わたしの宝物
母さまからもらった狐のお面、いっこだけ
これだけしかなくてこれがすごくすごく大切なんだ
わたしには何もなくて
わたしには大切な人はもういなくて
なにも悪いことなんてしてないのにみんながわたしにこわい思いをさせるんだ

なんでだろう?どうしてだろう?わたしここにいちゃいけないの?


呼べる名前がないの
呼べる名前がないの
呼べる名前がないの
呼べる名前がないの



だれもわたしのちかくにはいないから


わたしには狐のお面しかないの
わたしの大切な大切な宝物
どうかわたしをひとりにしないで




















私の宝物
少し埃被った狐の面、上手とは言えない桜の押し花のしおり、何の生き物のものかわからない羽、私のじゃない名前入りの苦無、雪と同じ色のマフラー、五つもある
こんなにあるけど一つ一つが凄く凄く大切なんだ
私には何もないけど
私には大切な人がたくさんいて
悪戯ばかりしてもみんな最後は笑って許してくれるんだ


何故だろう?どうしてだろう?私には初めてのことだらけだった


雷蔵

これ委員会で作ったんだよ、はちやくんにあげる!
八左ヱ門
きれいだろ!夏にしかいないんだって!さぶろーのために取ってきた!!
兵助
あ?くない?俺ので良ければあげるよ。貸すんじゃない、あげる
勘右衛門
すごく寒そうだね?これまいときなよ



私の周りにはこんなに仲間がいるよ



五つの宝物と四人の仲間
私の大切な大切な宝物より大切な大切な大切な仲間
どうか私と手を取り合うことを許して













「三郎ォー!!」




「ご飯食べに行こー!」
「今日の献立なんだっけ?」
「冷奴!!冷奴!!早く行こう!!」
「はいはい豆腐は逃げないよー」





「三郎、早くー!」






「おー!」









END



――――――――――

過去と今みたいに見えればいいなという感じです
本当は竹鉢だったけど当初とはまったく違うのは毎度同じみ空クオリティー^^
宝物は一応季節ごとの、雷蔵が春、竹谷が夏、兵助は秋、勘ちゃんが冬。で仲良くなった感じ…に見えればいいな←
きっと苦無あたりは誰かに隠されて困っているところを兵助に発見されたとこですね


突破突破^^



お粗末!
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