アニパロ系出身の腐女子だからか、商業BLの知識が薄い。稀林です。(あ、今「嘘つけ!」って声が聞こえたような……。)
商業のほうも読むようになったのが最近のことで、さらに読み方が偏っているのであまり知識もつかないという。ええかっこしぃなところがあるのか、きれいな(文学的だったり、プラトニックだったり)おホモが好きなのです。長○まゆみさんとか。萩○望都さんとか。
あと、別格で好きなのが、竹宮惠子さん(←伏せ字飽きた)。こちらはプラトニック、というよりロマンチック、なのですが、言わずと知れた名作『風と木の詩』は老若男女問わず読んでほしい作品。あんなに読了後のフワフワした感覚が長く続いた作品は後にも先にもありませんでした。
確か、私の場合は図書館から借りてきて、その日の午後から夜中まで、凶器レベルの厚みのそれ(全9巻)を一気に読みました。
夕食を採る時間すら惜しいほどで読み進め、10時ごろ、セルジュとジルベールが本当に結ばれたシーンに涙し(後にも先にも、濡れ場で泣いたのはあのときだけです……。)、12時を過ぎて、最終巻の最後の数頁をぼやけた視界でめくり終え、表紙を閉じてからも暫く涙が止まりませんでした。その日は枕を湿らせながら眠りました。
なんというか、私の稚拙な表現では伝わりにくいし、どこか安っぽい聞こえてしまいそうですが、本当に好きな作品なんです。是非、読んで頂きたい。受験が終わったら全巻揃える心算。
因みに、母親が読んだ感想は「ここで感動するんやろうなぁ、とは思ったけど、泣きはしなかったなぁ」とのことで、読後感に浸りまくり、寧ろ引っ張られまくりだった私は「うそやんなんでそんなクールでおれんの? ご飯の味わからんくらいなるやろ? いつもどおりご飯美味しいしなんでなん?」と信じられませんでしたね……。
多分、同じ本を読んで同じところで感動できる人は、とても気が合う人だ。その時思いました。セルジュとジルベールの結ばれたシーンで涙してくれる人なら、日本人でも外国人でも、おっさんでもおばはんでもヤンキーでもリア充でも火星人でも木星人でも、どんな人でも仲良くできる自信があります。
と、名作繋がりでいくと『トーマの心臓』が大好きです。萩尾望都さん。私はオスカーが好きなので、オスカーとユーリの今後についてがとても気になるところです。エーリクは、初めはあまり好きじゃなかったのですが、校長(名目上はオスカーの義理の親)が発作を起こしたと知って精神的に切羽づまったオスカーを、支えられるのは君だけだ、と言ってユーリ(その時はエーリクの思い人)の配膳当番を自分から交代して背中を押す、あのシーンで好きになりました。それからは「エーリクええ子やのお」ばっかり考えてました。しかし私はどう足掻いてもオスユリ推し。数少ない妄想充電場は某大型掲示板です。
JUNEって何処かで見れないのかな。『寄宿舎・悲しみの天使』の解説頁とか、栗本薫さんの自作自演(?)とか、読みたいです。
でも、JUNEのその後が少し雲行きが怪しくなるんですよね……。Sさんの小説は読めるけど、Yさんはちょっと合わないんだな。なんというか、ただのポルノになってほしくはないというか……喘いでればいいってもんじゃないと思うんです。強○されて愛が芽生えるかいな。んなわけあらへんやろ〜。
肉体を越えた魂の結び付き、ぶつかりあいや葛藤というのが耽美の大切な要素だと思います。そこには性別も種族も関係がありません。言うなれば、私がNLでも好きになれる可能性があるということ。
濃ゆい話をしてきましたが、此処で話を変える。トピックチェンジ。
この土日、N大学とO大学の学祭兼オープンキャンパスに行ってまいりました。楽しかった。
O大学に行きたい。寧ろ、行く。やっぱり、施設が広いし、なんといっても目指している方向性が合うんだよな。理系の勉強がしたいけれど、理系バカにはなりたくない。そう思います。
あと、N大学の学祭ついでに興福寺に行ってまいりました。美男で有名な阿修羅像もこの目で見てまいりました! 眼福。阿形吽形とその付き添いの鬼たちが可愛らしかったです。その後は絵馬を奉納し、抹茶やさんにて一息。美味しかった。
オープンキャンパスでモチベーション上がったし、勉強がんばろう。と、思った矢先、単語帳を持ってくるの忘れるという……。ドジっ子なんだからてへぺろ☆ミ ……誰得やねん。
稀林