今日観たのはジョン・C・ライリー氏出演の『パーフェクトストーム』です。
ライリー氏はデイヴ・マーフィーという漁師の役でした。

映画の内容はあまり良くない。
テーマも悪くないし、パニックものも嫌いじゃないし、出てくるキャラクターも違う監督さんの元でならいいキャラクターになったと思う。
あのね、見終わってから気付いたんですが、この映画以前日記で感想を書いた『ポセイドン』と同じ監督さんなんですね。『ポセイドン』一作だけの状態じゃなんともいえなかったけど、彼の作品を二つ見てよくわかりました。彼は少し映画を作ることを休んで、人生経験を積んで、ものを見る力を養った方がいいと思う。もしこれからも映画を作っていきたくて、人に『あなたの映画は素晴らしい!!』と心の底から思ってもらいたいのなら。
お金儲けできればいいんなら、今のままでもいいと思うけど…。

映画を見るってことは作った人の人柄を見るということ。
浅はかな人が作ったものでは、どんなに深い題材もそれなりに、逆に深い人間性の人が作ったものなら、どんなに浅はかに見えるようなものでも奥深く、見る人を引き込んで離さない。だから深い映画は素晴らしく、貴重で価値のあるものなんです。

この監督さんの映画は、見ているととても悲しくなる…。
どんな人間にもそれまで生きてきた年月があって、これから先も生きていく年月がある。そのことを忘れてるんじゃないのかな。でもそれを忘れたら、どんなキャラクターも生きなくて、どんなキャラクターも幻です。

作品自体がこうなので、この映画だけじゃライリー氏のことはよくわかんないかな。
でも存在感はあるし、力のない俳優さんというわけではなさそう。他の作品に期待ですv