この前、ふっと。
高校の頃に御世話になった友達に逢いたいなと思った。
どうして?なんて思うけど、理由は自分で分かっている。
多分、お客さんに言われた『友達にも言えない秘密を自分の中で隠しているでしょう』という言葉が胸に突っ掛っているから…。

それは、触れて欲しくない事であり。思い出したくない過去。
凄く深い深いモノだと自負している。

隗斗は恋愛に関して臆病。

人間関係も、深く関わる事を避けている。

だから、友達が知らなくて当たり前。
隗斗自身が話さないのだから…。

でも、あの子は隗斗を知っている。
過去の事も見えている。

だからかな…
久しぶりに逢って話したい。

けど、逢ってくれないだろうなぁ(苦笑い)

隗斗から手を離した。
差し伸ばしてくれた手を取りはしなかった。

隗斗が幼い頃の出来事をフラッシュバックした時も優しく抱き締めてくれたのに…。