前回のひとりごとから…


…気がつくと 頭上に
アブル連邦 教会 女司祭の顔があった……



「神の奇跡は使わなかったのですね…」

神の奇跡…
ソレは魔物に倒されても
その戦闘中に復活できる
冒険者にとって有難い“キセキ”だ…

しかし回数が決められている……

1日三回まで!!




……

………


“神の奇跡”も三度まで…
というわけだ……



この奇跡はパートナーは使えない

冒険者が自分で決めるのだ
心で強く念じて
初めて奇跡は起こるモノ

らしい……


あと パートナーも一緒に復活する

らしい……


連邦 教会司祭の お説教を聞きながら

ぼんやり 思考を巡らせていた……

この世界の神とは……
錬金術とは…
魔法とは…
魔物とは……

…………


お説教は終わったらしい…
最後に彼女は こう聞いた


「……修道士に戻る気は
ない?」



ワタシは


「……もう少し 考えさせてくれないか……」



いつものように

目をふせながら…

こたえた…


ワタシは人と目を合わせるのが苦手だ…



「ふぅ〜………
君は相変わらずなのですね……」



連邦女司祭は ため息をついた……



「いいわ……行ってきなさい……

あなたに 神の奇跡と祝福を……」



ワタシは騎士見習いとしての修行のため
あてもなく歩きはじめた


次こそ 答えは 見つかるだろうか?……