前回のひとりごとから…

騎士として生きることに
自信を持てなくなった
ワタシは…

またしても転職することに……




「次は何に なりたい?…」
パートナーが聞いてくる…

呆れているのか
諦めているのか…

こんな ワタシでも
いつもの口調で
話しかけてくる……

「キミに向いている 職業 きっと見つかるよ!」


パートナーのひとことが
耳にイタイ…

職業に就かなければ
Z(ゼル)が手に入らない
パートナーともども
飢え死にだ……
…?
冒険者は飢えて死ぬのか?神の加護は飢死 にも発現するのだろうか?
町の中では加護は発現しない…
では 町の外では?…

興味深い疑問だが
パートナーを巻き込んで
疑問の答えを 得るわけにはいかない
飢えに苦しむ パートナーなど
…ワタシは 見たくない



…ワタシがいつものごとく
物思いにふけっていると…



「心機一転 頑張ろう」

パートナーの声が
ワタシを現実に 引き戻した……



……ワタシは
………戦士に
…………転職していた




「新しいスキルを覚えたよ」
……
頭上で鳴り響く 鐘の音を聞きながら
ぼんやりとパートナーの声を聞いていた


「なんだ コレは……」


「キミが これでいいって
言ったんだよ?」

「何も考えずに剣を振るえる戦士で いいじゃない!」
パートナーは ワタシを
説得し始めた…

…そういえば
戦士の説明を聞いているとき…

考え事を始め…
生返事をしていた
……らしい


業を煮やした
パートナーが さっさと
決めてしまった……


というのが真相らしい

……

転職したばかりで
職を変えるのも
相手にとっても失礼

パートナーの助言にも
一理ある


何も考えず 剣を振るのも 悪くない…

こう思い直し

ワタシは 戦士になること を了承した


そして 酒場から戦士としての第一歩を踏み出した時

……

城内に悲鳴が なり響いていた…………